2019-06-28

雨の日のお供に



お気に入りの本を紹介します。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著の「魔法使いハウルと火の悪魔」です。タイトルから分かるかもしれませんが、ジブリ映画「ハウルの動く城」の原作です。舞台は魔法が実際に存在するインガリー国。主人公は三人姉妹の長女は成功しないという迷信を頑に信じているハッター帽子店の三姉妹の長女・ソフィー。ある日、ソフィーは悪名高い「荒れ地の魔女」によって90歳の老婆に姿を変えられて実家の帽子店にいられなくなり街を出て丘陵地帯にある「魔法使いハウル」の動く城に転がりこむ……。というファンタジー小説です。

ジブリ版を知っている人は原作では主人公のソフィーとハウルのキャラクター設定が大幅に変わっているので驚くかもしれません。とくにハウルはジブリ版のかっこいいハウルとはかなりかけ離れていて、女たらしのナルシストで、とんでもなく面倒くさい男です。ソフィーもとにかく気が強くて口が悪くてとても逞しい女の子になっています。でもわたしは、原作での人間味のある二人の方が好きです。物語の内容もジブリ版とは変わっているので、映画と原作を比べてみるのも面白いかもしれません。わたしの好きなシーンは最後大団円を迎える場面でのソフィーとハウルのやりとりです。このシーンは何度読んでも素敵だなと思えます。

これ以降に2つ続刊も出ているのですが、全部面白いのでぜひ読んでみてください。

…TSUCHINO
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